最近は、SEO対策に代わるものとして「LLM対策」「AIO」「GEO」という言葉を見かけるようになりました。
しかし僕は、最初からLLM対策を意識して記事を書いていたわけではありません。それでもGoogleアナリティクスを確認すると、参照元に「chatgpt.com / ai-assistant」から43セッションと表示されていました。
同じ期間の「google / organic」は42セッションです。少なくともこの画面上では、ChatGPT経由のセッション数がGoogleの自然検索を1件上回っていました。
「LLM対策をしていないのに、なぜChatGPTからアクセスが来たのか」。今回は、この実測データをもとに、SEOとLLM対策の関係、今後の記事作りで意識したい点を整理します。
ChatGPT経由で43セッション発生していた

GA4の「セッションの参照元/メディア」を確認すると、次の数字が表示されていました。
| 参照元/メディア | セッション |
|---|---|
| infotop.jp / referral | 65 |
| chatgpt.com / ai-assistant | 43 |
| google / organic | 42 |
| (direct) / (none) | 20 |

「chatgpt.com / ai-assistant」は、ChatGPT側のリンクなどを経由して始まったセッションとしてGA4に記録されたものだと考えられます。OpenAIも、ChatGPTからの参照トラフィックはGoogle Analyticsなどで追跡できると案内しています。
ただし、ここは誤解しないように注意が必要です。43セッションすべてが、知らない誰かへのChatGPTのおすすめだったとは断定できません。自分でChatGPT上のリンクを確認したアクセスや、同じ人の複数セッションが含まれる可能性もあります。
それでも、「ChatGPTを経由してサイトへ移動する流れが実際に発生している」と確認できたことには大きな意味があります。
LLM対策とは何か

LLM対策とは、ChatGPTなどの生成AIが回答を作る際に、サイトの情報を見つけやすく、内容を理解しやすく、参照候補として扱いやすい状態に整える考え方です。
よく「SEOは終わり、これからはLLM対策」と語られますが、僕は完全な置き換えではないと考えています。検索エンジンにもAIにも、ページを発見してもらい、内容を正しく理解してもらう必要があるからです。
Googleも、AI検索機能に表示されるために特別な裏技が必要なわけではなく、クロール、インデックス、内部リンク、テキストで読める重要情報、ユーザーに役立つ内容など、従来のSEOの基本が引き続き重要だと説明しています。
LLM対策をしていないのに流入した理由を考える

今回の43セッションだけで、どの記事がどの回答に引用されたかまでは分かりません。ただ、これまで行ってきた記事作りの中に、LLM対策にもつながる要素があった可能性があります。
自分で試した一次情報を書いていた
僕のサイトでは、一般論を並べるだけでなく、自分でツールを使った結果、実際に起きたエラー、復旧までの手順、Search Consoleの数字などを記事にしています。
今回も、Google認証エラーが出たあとに古いtoken.jsonを削除し、Googleアカウントへ再接続して復旧しました。こうした具体的な経験は、他の記事を言い換えただけでは作れません。
見出しごとに質問と答えを整理していた
「何が起きたのか」「原因は何か」「どのファイルを削除したのか」「復旧後に何を確認したのか」を見出し単位で整理すると、人間だけでなくAIにも文章の意味が伝わりやすくなります。
数字とスクリーンショットを掲載していた

「アクセスが増えた気がする」ではなく、「ChatGPT経由43、Google自然検索42」と具体的に示すことで、読者が状況を判断できます。ただし、スクリーンショット内のメールアドレス、氏名、認証コードなどは必ず隠す必要があります。
SEOの基本を積み重ねていた
記事タイトル、見出し、内部リンク、検索意図に合う本文、インデックスされる状態など、通常のSEO対策はLLM流入の土台にもなります。今回の結果は、「LLM専用の小手先の施策」より先に、読者に役立つ記事を公開し続ける重要性を示す一例です。
SEOとLLM対策はどちらを優先するべきか

結論として、今の段階でSEOをやめる必要はありません。SEOとLLM対策には重なる部分が多く、両方に効く記事を作るのが現実的です。
| 項目 | SEOでの役割 | LLM対策で期待できる役割 |
|---|---|---|
| 分かりやすい見出し | 検索意図との一致を伝える | 質問と回答の範囲を理解しやすくする |
| 一次情報 | 記事の独自性と信頼性を高める | 具体的な根拠として参照しやすくする |
| 内部リンク | 関連ページを発見しやすくする | テーマのつながりを明確にする |
| FAQ | 細かな検索意図に答える | 質問に対する短い答えを抽出しやすくする |
| 更新日・実測値 | 情報の鮮度を判断しやすくする | いつの、どの条件の情報かを明確にする |
これから僕が行うLLM対策

今回の結果を見て、既存記事をすべて作り直す必要はないと判断しました。まずは次の改善を少しずつ行います。
- 見出しの直後に、質問への結論を短く書く
- 自分で試した手順、日付、数値、失敗例を残す
- スクリーンショットには状況が分かる説明文を付ける
- 誰が、どんな経験をもとに書いた記事かを明確にする
- 関連記事を内部リンクでつなぐ
- 古い情報を定期的に確認し、変更箇所を更新する
- GA4でChatGPTなどAI経由の流入を継続して確認する
また、ChatGPT検索への掲載を望む場合は、OAI-SearchBotをrobots.txtやサーバー側で拒否していないか確認する必要があります。ただし、クロールを許可しただけで必ず引用・紹介されるわけではありません。
43セッションだけでLLM対策成功とは言い切れない

今回の数字は興味深いものですが、これだけで「LLM対策に成功した」と結論づけるのは早いです。見るべきなのはセッション数だけではありません。
- ChatGPT経由でどのページが読まれたか
- 新規ユーザーとリピーターの割合
- 滞在、回遊、成果地点への到達
- 自分の確認アクセスが含まれていないか
- 翌月以降も流入が続くか
今後はランディングページや成果まで確認し、「AIから来た人に本当に役立ったか」を見ていきます。
初心者でもLLM対策はできるのか

難しい専門用語を覚えるより、まずは読者の疑問に自分の経験で答えることが大切です。実際の画面を保存し、何に困り、何を試し、どう解決したかを順番に書くだけでも、独自性のある記事になります。
ChatGPTは、エラー文の意味を確認したり、手順を整理したり、見出し案を作ったりする補助として使えます。ただし、AIの回答をそのまま信じるのではなく、公式情報と実際の画面を確認しながら進めることが必要です。
LLM対策に関するよくある質問


Q. LLM対策をすればSEO対策は不要ですか?

A. いいえ。クロール、インデックス、内部リンク、役立つ本文など、SEOの基本はAIに情報を見つけてもらう土台にもなります。

Q. chatgpt.com / ai-assistantの43は、43人に紹介されたという意味ですか?

A. 断定できません。これは43セッションであり、同じ人の複数訪問や自分の確認アクセスが含まれる可能性があります。

Q. ChatGPTに自分のサイトを表示させる特別な登録は必要ですか?
A.

通常の公開ページでは、まずOAI-SearchBotのクロールを妨げていないかを確認します。ただし、クロール可能でも掲載は保証されません。

Q. LLM対策では何を書けばよいですか?

A. 読者の具体的な疑問に対し、結論、理由、実際の手順、数字、注意点を分かりやすく書きます。自分で試した一次情報が特に重要です。
Q. AIで作った文章を大量に公開すれば流入は増えますか?

A. 量だけでは判断できません。事実確認を行い、独自の経験や読者に必要な情報を加え、人の役に立つ記事として仕上げる必要があります。
まとめ|SEOの積み重ねがLLM流入につながる可能性がある

LLM対策を意識していなかった僕のサイトでも、GA4に「chatgpt.com / ai-assistant」から43セッションが記録されていました。
この数字だけでChatGPTから43人におすすめされた、LLM対策に成功した、とまでは言えません。しかし、Google自然検索と並ぶ規模のAI経由セッションが確認できたことは、今後のコンテンツ作りを考えるうえで無視できない変化です。
SEOを捨てて新しい対策へ飛びつくのではなく、検索にもAIにも伝わるように、一次情報、明確な回答、実測データ、分かりやすい構成を積み上げる。まずはそこから始めます。
参考にした公式情報

